【吉祥寺ワイン研究会】オーストリアのワイン

コメントシートが見当たらず（どこいった？）延び延びになってしまいました。
来週6月の研究会が迫ってきたので、その前に復習しなくては。

5月の吉祥寺ワイン研究会のテーマはオーストリアのワイン。
前回のスイスに続いてフランスの周辺国のワインです。

今年のシニアの試験でオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーが出題されましたが、飲まないと分からないでしょうし、飲んでも分からないかも。

以下、ワイン認定のおさらいを少し。
数字は古いデータですので参考程度に。

＜オーストリア＞
ランス〜ボーヌと同意度
白ぶどう66％、黒ぶどう34％
白ワイン：ボリューム感のある辛口
赤ワイン：タンニンが強いフルボディ

＜ニーダーエスタライヒ州＞
オーストリア北東部、白ワイン主体
・ヴァッハウ（グリューナー・フェルトリーナー、リースリング、スマラクト＝ヴァッハウ最高のワイン、エメラルドのとかげ）
・クレムスタール（グリューナー・フェルトリーナー、リースリング、ツヴァイゲルト）
・カンプタール（グリューナー・フェルトリーナー、リースリング、ツヴァイゲルト、ブラウアー・ポルトギーザー、ブラウブルガー、ザンクト・ラウレント、ピノ・ノワール、ガメイ）
・ヴァーグラム（グリューナー・フェルトリーナー、リースリング、ヴァイス・ブルグンダー、クロスターノイブルグ修道院、世界最古のワイン醸造学校）

＜ブルゲンランド州＞
東部ハンガリー国境、赤ワイン主体（ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト）、フルミントから貴腐ワイン

＜シュタイヤーマルク州＞
スロヴェニア国境、白ワイン主体（ヴェルシュ・リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン）

＜ウィーン＞
大都市でワイン生産、ホイリゲ（ワイン居酒屋、発酵中の白濁したワイン、シュトルム）、ゲミッターサッツ（グリューナー・フェルトリーナー、ヴァイス・ブルグンダー、リースリング、ノイブルガーが混植、混醸したワイン）

幹事の新庄さん、希有な機会を与えていただきありがとうございました。

VIN BLANC

2011 Gruner Veltliner Reserve（Soellner）
レス土壌（黄土、アルプスの氷河が岩石を削ったものが風で運ばれ堆積したもの）、蜜っぽいテイストになる。
ビオディナミ、SO2最小限添加。

2011 Gruner Veltliner Smaragd Liebenberg（Prager）
ヴァッハウのトップ生産者による上級品。

2011 Riesling Terassen（Fred Loimer）

2012 Wiener Gemischter Satz Bisamberg Alte Reben （Wieninger）
ウィーン伝統のゲミッター・サッツの古木の上級品。
ピノ・ブラン40%、ピノ・グリ40％、シャルドネ20％程度

2012 Sauvignon Blanc Klassik（Sattlerhof）
オーストリアのトスカーナと呼ばれる風光明媚な産地、シュタイヤーマルク州。
フランスより青くなく、ニュージーランドより派手でもない。

2011 Achtung!Gemischter Satz（Fred Loimer）
白ぶどうを赤ワインの製法でつくったオレンジワイン。皮からのエキスやタンニンを付与し、発酵後もアンフォラ（陶器のつぼ）で皮ごとしばらく置き、空気と触れ、色はオレンジ色、独特な味わいになる。

VIN ROUGE

2012 Sankt Laurent（Pittnauer）

2007 Zweigelt Reserve（Sepp Moser）

2009 Moric Blaufraenkisch Reserve（Moric）

次回のテーマは「イタリア」。
一筋縄ではいかないラインナップで来ると思うので非常に楽しみです。

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