【吉祥寺ワイン研究会】ボルドー右岸ワイン垂直テイスティング

今月の吉祥寺ワイン研究会はボルドー右岸、フロンサックの生産者、Chateau Moulin Haut-Laroqueのファーストとセカンドの垂直テイスティング。
Chateau Moulin Haut-Laroqueはヴィノス・やまざきさんでいただいたことがありますが、垂直テイスティングができる機会は滅多にないので参加してまいりました。

メルロー65％、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニヨン10％、マルベック5%のセパージュはどのヴィンテージも変わらないとのことですが、ボルドー右岸のヴィンテージの特性を知るのにはいい機会でした。

1999 Chateau Moulin Haut-Laroque
天候に恵まれない難しい年。収穫量を抑えて果実感を追求。

外観：輝き透明感のあるふちがオレンジのやや淡いルビー、粘性中程度
香り：ストロベリー、シナモン。クローブ
味わい：ひかえめでまろやかなタンニン、豊かな酸、わずかに収れん性、余韻中程度

2010 Chateau Moulin Haut-Laroque
Fabulous（素敵）!な年。

外観：輝き透明感のあるふちが紫の濃いルビー、粘性中程度
香り：熟したブルーベリー、ココア
味わい：豊かな果実味と酸、収れん性、ボリューム感、バランス良い、余韻やや長い

2005 Chateau Moulin Haut-Laroque
05だと思って撮った写真が10でした。母なる大地のパワーによる素晴らしいヴィンテージ。

外観：輝き透明感のあるふちがピンクのニュアンスが残るオレンジがかったやや濃いルビー、粘性中程度
香り：ひかえめな香り、ブラックチェリー、土、煙草
味わい：ひかえめな果実味、際立つ酸、収れん性、ボリューム感、後から旨み

2009 Chateau Moulin Haut-Laroque
偉大なヴィンテージ。

外観：輝き透明感のあるふちがピンクの残るやや濃いルビー、粘性中程度
香り：プルーン、紅茶、カカオ
味わい：豊かな果実味と酸、なめらかなタンニン、余韻やや長い

2007 Chateau Moulin Haut-Laroque
喜ばしいヴィンテージ。

外観：輝き透明感のあるふちが紫がかった濃いルビー、粘性強
香り：プルーン、チョーク、シナモン、甘草、ローズマリー、カカオ
味わい：豊かな果実味と酸、フレッシュな果実感

2002 Chateau Moulin Haut-Laroque
収穫時期が難しいヴィンテージ。

外観：輝き透明感のあるふちがピンクがかった濃いルビー、粘性非常に強
香り：ブラックチェリー、動物の皮、ペッパーステーキ
味わい：なめらかなタンニン、おだやかな酸、余韻長い

1999 Chateau Herve-Laroque
Chateau Moulin Haut-Laroqueのセカンドワイン。
Chateau Moulin Haut-Laroqueとほぼ同じ畑のぶどうを使用し、熟成期間を変えて果実味を引き出したスタイル。