【吉祥寺ワイン研究会】人生いろいろ、甲州いろいろ（8月）

ワイン好きのみなさま、こんにちは！毎日暑い日が続いていますが、家に篭ってリオオリンピック三昧の山田にらです。

昨日は毎月第2月曜日に開催している吉祥寺ワイン研究会で、私が世話人を務めました。
テーマは「人生いろいろ、甲州いろいろ」と称して、いろいろな生産者の甲州を飲み比べました。
参加者は私を含めて12名でした。

やっつけで当日作った資料は、誤字脱字、一部フォントが揃っていないなどと散々でした。
一番すっとぼけだったのが資料に記載した当日の日付を間違えていたこと。
これが仕事だったら打ち首ものです。

さて、肝心の会の方ですが、3つのテーマで比較テイスティングを行ったのですが、この人数で全員にコメントを言ってもらうと時間が足りないことが判明したのが進行上の反省点でした。

今年の年間テーマはブルゴーニュのなか、無理言って入れてもらった『甲州』。
日頃フランスワインを飲んでいる方の評価は正直厳しい内容でした。

特に日本ワインコンクールで金賞・銀賞を受賞した2つのスパークリングワインは、シャンパーニュと比較した言及が多く、「こんなもの世界に出して欲しくない」と辛口の意見も。

一方、甲州を飲み慣れている参加者さんにはスパークリングワイン2種とアルガブランカイセハラの評価が高かったです。

居酒屋かいじでのマリアージュ会や公園ワイン会での経験を踏まえると、やはり食事と一緒にいただいてこそ威力を発揮するのが甲州なのかもしれませんね。

甲州スパークリング飲み比べ

2014 フジクレール 甲州スパークリング
昨年の日本ワインコンクールのスパークリングワイン部門で金賞を受賞。瓶内二次発酵による細かい泡は比較的早く消えてしまうが、グレープフルーツ、瓜の漬物、桃、酵母の香り、豊かな果実味とたっぷりの酸は和食との相性抜群。

2012　登美の丘 甲州 スパークリング
昨年の日本ワインコンクールのスパークリングワイン部門で銀賞を受賞。瓶内二次発酵＆16ヶ月以上熟成のシャンパーニュ並みの造りで、輝き透明感のあるレモンイエローの外観、細かい泡が比較的長く持続し、熟したオレンジの香り、超熟した旨味と甲州特有の後味に苦味。

勝沼御三家甲州ワイン飲み比べ

2014 キュベ三澤明野甲州
天候の良かった2014年の明野の甲州。デカンタ誌のワールド・ワイン・アワーズ銀賞受賞（ちなみに2013と2015は金賞）。クリアな淡いレモンイエロー、白桃の香り、優しい酸と旨味。

2014　アルガブランカ ヴィニャル イセハラ
伊勢原の単一畑の甲州。ややオレンジがかった淡いレモンイエロー、グレープフルーツの香り、まろやかな酸と果実味のバランスが良く、後味に苦味。

2014 ルバイヤート甲州樽貯蔵
樽発酵＆熟成したワインととホーローのタンク発酵樽に移して熟成させたワインとのブレンド。グリーンがかった淡いレモンイエロー、レモンの香り、たっぷりの酸と澱の旨味が美味しい甲州。

山梨じゃない甲州ワイン飲み比べ

2014 信州の甲州
雑誌Dancyuで「世界に通用する日本のワイン99本」の1つに選ばれた長野県・東御市の甲州。梅や紅茶など発酵した香りが特徴。

2015 堅下甲州
大阪府柏原市の減農薬栽培の甲州。いちじくやガムのような甘い香りがしました。果実味豊かな味わいが特徴。

2013 ラインガウ甲州　ミッテルハイマー・エーデルマン
ドイツ・ラインガウ地方で栽培されている甲州を手摘みで収穫し、天然酵母を使いステンレスタンクで15~16度で40日間醸造。
スミレや砂糖菓子のような香りがして、甲州ながらもドイツの風味を感じました。

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