Bonbons au chocolat（Jean Paul Hevin）×ヴィンテージポート

バレンタイン商戦まっただ中、街中のチョコレート売り場が楽しくなってきました。パリのショコラティエの中でも、アートなイメージのあるジャン・ポール・エヴァンさん。アンヴァリッドの駅を降りて、ナポレオンのお墓には行ったことがないけど、ショコラを買いには何度も行きました。私がよく行っていたエヴァンさんのお店は、中身はいつものブルーと茶色のパッケージの高級感漂う店内ですが、店頭のポスターがデパートのショウウィンドーのように行くたびに違っていて大好きなお店でした。きっとアート好きなんでしょうねー。ものすごく親しみを感じます。その後お店は近くのモット・ピケ店に移転し、しばらくセカンドラインのお店として営業していたようですが、なくなったみたいで残念です。

そんなアーティスティックなジャン・ポール・エヴァンさんは毎年ヴァレンタインにもテーマを設けて新しいショコラを提案し続けているようです。今年のテーマは「Jouer avec le feu”火遊び”」で、ハートにマッチで火をつけたイラストが印象的です。

今回のラインナップでフォトジェニックなショコラ、クール・ショ（＝熱い心）とクール・レ・ルージュと00のラモス・ピントと合わせてみました。
クール・ショ（ハートが燃えちゃっている四角いショコラ）はフランボワーズのガナッシュにライチとバラのジュレの2層をショコラノワールでコーティングしたもの。ピエール・エルメさんのイスパハンっぽい？と思ったら、エルメさんの下で働いていたこともあるとか。このライン、すごいなー。ビターな味わいのショコラからライチとバラの風味のジュレがドロッと出てきて、適度な酸味と濃厚な甘さのヴィンテージポートに非常によく合いました（★★★★）。
一方、クール・レ・ルージュ（赤いハート形のショコラ）はヘーゼルナッツとアーモンドのクリームをミルクチョコレートでコーティングした優しげな味わいで、こちらはアルマニャックなどのブランデーの方が合うかもしれません。