第五回マリアージュのべんきょう　Chez Lieu de Commencer

毎月第三日曜日に開催している「マリアージュのべんきょう」。
第五回目はいつものボナペティが予約でいっぱいだったので、同じ吉祥寺の東急裏のフレンチ、「リュ・ド・コマンセ」で行いました。
今回の参加者は3名です。

この日は父の日で、吉祥寺にお住まいの上品なご家族がランチタイムを楽しんでいました。
お料理のコメントは、この時風邪をひいていたので参考程度に止めていただけますと幸いです。

Hors-d’oeuvre

えびと野菜のテリーヌ　野菜のディップを添えたサラダ仕立て
よく晴れた夏のような陽気に目にも美しい冷たいテリーヌ。
スパークリングワインによく合う、梅雨の中休みの暑さを忘れさせてくれる爽快感がありました。
ムースのような野菜のディップは野菜の風味が活きていたし、コンソメのジュレもとても美味しかったです。

Potage

そら豆のポタージュ
風邪っぴきのせいか、そら豆の風味はあまり感じられず、塩味がよく利いていました。
汗をかいたときの塩分補給にちょうどよいのかもしれないですね。

Viande

ハーブ三元豚のロティ　焦がしもろみのグリーンペッパーソース
お肉の臭みもなく、柔らかい仕上がり。もろみソースのせいか塩味が利いていました。

Dessert

紅茶のブランマンジェ
紅茶色なのにブランマンジェ（白い食べ物）って何？って感じですが、紅茶の風味のミルクプリンでした。
茶葉はアールグレイとのこと。

Pain

自家製フォカッチャ
フォカッチャにバターを塗って食べるのがフレンチ流かしら。
なかなかない組み合わせだけれど、妙に美味しかったです。

Les Vins

本日のワイン
ブラインドで出していただいた泡、白、赤のグラスワインは全てフランス産。

N.V. ブーケ・ドール・ブランレミー・パニエ
ロワールのシャルマ方式でつくられたヴァン・ムスー。
外観にグリーンを感じたので、ブラン・ド・ブランと思ったら大当たり。
泡が細かかったので、瓶内二次発酵かと思ったらシャルマ方式でした。
シュナン・ブラン、コロンバール、ユニ・ブラン
アルコール11%

2011 ゲヴュルツトラミネールレオン・ベイエ
アルザスのレオン・ベイエさんのゲヴュルツ。
これは飲んだ事があるのでボトルが出てきた時に親近感を感じました。

外観：輝き透明感のあるグリーンがかった中程度のイエロー、粘性強め
香り：ライチ、スミレ
味わい：豊かな酸と果実味
ゲヴュルツトラミネール
アルコール13%

2009 シャトー・レスペランス
ボルドー、グリュオ・ラローズの共同経営者所有のできる限り自然なワイン造りを行っている造り手。
やけに果実味があったのでカベルネソーヴィニヨンかと思ったらメルロー主体でした。
えー？っと思ったのですが、ヴィンテージが09なので納得。この果実味なら豚さんに合わせてちょうど良い感じ。

外観：輝き透明感のある縁がピンクがかった濃いルビー、粘性は中程度
香り：プルーン、クローブ、バニラ
味わい：なめらかなタンニン、収れん性、たっぷりな酸
メルロー90％、カベルネ・ソーヴィニヨン10％
アルコール13.14%

初めてのお客の「料理に合わせて、泡、白、赤のグラスワインを1杯ずつブラインドで出していただき、最後にボトルを見せてください」という面倒なお願いにも快く引き受けてくださり大変感謝しています。
素敵なお店だったけれど、6/26(木)の営業を以て閉店して立川に移転してしまうとのこと。
立川に行っても頑張っていただいて、いつか吉祥寺に戻ってきて欲しいお店でした。