第四回マリアージュのべんきょう Chez Bon Appétit

毎月第三日曜日に吉祥寺のボナペティで開催している「マリアージュのべんきょう」。
第四回目のテーマは「海外日本人ワインメーカー」。今回の参加者は4名です。

Hors-d’oeuvre frais

冷製オードブル盛り合せ
（左上から時計回りに）
・有機野菜のエチュベ
・自然豚のジャンボンペルシエ
・うさぎのパテ・ド・カンパーニュ
・甘鯛の昆布〆
・ばい貝のポッシェ

右上のホタテはメニューに載っていなかったけれどオマケかしら？
瓶内二次発酵系のちゃんとしたつくりの泡、優しい味わいの白ワインとよく合いました。

Potage

新玉ねぎのスープ
冬野菜から春野菜に代わって、今月は新玉ねぎのスープでした。玉ねぎをじっくり炒めてだした旨みが自然派の赤ワインに非常によく合いました。

Viande

赤鶏のグリル　わさびソース
ソースにワサビを使っていると聞いて、昨年、ローヌギャングのメーカーズディナーでいただいた松嶋シェフのスペシャリテを思いだし、赤ワインに合うはずとオーダーしてみました。赤ワインは2本あるので、どちらか一方必ず合うはず、と思っていたら1本目のカベルネフランがビンゴでした。

Dessert ou Fromage

チーズ盛り合わせ
先を急いでいたＭさんが残していったチーズ盛り合わせ、コンテとエポワス。
赤ワインが進みます。

リュバーブのタルト　フランボワーズソース
先月から気になっていた「リュバーブのタルト」をプラス200円でオーダー。この季節の味わいです。
白ワインのナチュラルな味わいがよく合いました。

ババ・オ・グランマニエ
今月のサービスデザート。発音が悪かったみたいでシェフの岡部さんに「お下品」と指摘されちゃいました。

Les Vins

今回のワインのテーマは「海外日本人ワインメーカー」。西沢さんにお願いしていろいろ揃えていただきました（いつもありがとうございます）。今回はいつもより参加者が少ないので、あらかじめ予算をお伝えしておまかせしました。

西沢さんには限られた予算の中、4本も選んでいただいたのですが、それでもまだまだおすすめの生産者さんがいらっしゃるそうで、改めてディナー会を開催することにいたします。

N.V. Cremant de Bourgogne Lou Dumont
「天地人」で有名なルー・デュモンの仲田晃司さんのクレマン・ド・ブルゴーニュ。緑のニュアンスを感じたので、シャルドネのブラン・ド・ブラン、と思ったら大ハズレ。ピノ61%、シャルドネ15%、アリゴテ14%、ガメイ10%という不思議なセパージュ。
テイスティングコメントにあるまじき表現、思わず「美味しい」と言ってしまいました。
でも、ホント美味しいんです。

外観：輝き透明感のあるややグリーンがかった中程度のイエロー、なめらかな細かい泡
香り：洋梨、パン、乳清
味わい：たっぷりでまろやかな酸、豊かな果実味、やさしい味わいの白ワイン
ピノ・ノワール61%、シャルドネ15%、アリゴテ14%、ガメイ10%
アルコール12%

2011 Bourgogne Aligote Cuvee des Quatre Terroir Domaine Chevrot
こちらは奥さまが日本人のシュヴロかおりさんのドメーヌ・シュヴロのアリゴテ。4つの畑からのブレンドとのことですが、アリゴテとは思えないまろやかな酸味の優しい味わい。

外観：輝き透明感のあるグリーンのニュアンスの残る中程度のイエロー、粘性は中程度、微発砲
香り：控えめな香り、レモン→メロン→蜜りんごに変化、トースト
味わい：やさしいアタック、まろやかでたっぷりな酸、控えめな果実味、後味にミネラル、塩味、余韻長め
アリゴテ100％
アルコール12％

ドメーヌ・シュヴロはコート・ドール地区、ソーヌ・エ・ロワール県のシュイイ・レ・マランジュ村の1798年創業の老舗ドメーヌです。

2006 Les Bois Lucas Mido VDT Junko Arai
いかにも自然派な外観の赤ワインは、先月のロワールの会でも登場した新井順子さんのドメーヌ・デ・ボワ・ルカのカベルネ・フラン。梅っぽい香りと豊かな果実味からニュージーのピノとしてしまいました。

外観：縁がややオレンジがかった濃いめのルビー、粘性は強め
香り：プラム、梅、赤い花、バナナ、カカオ、スパイス
味わい：控えめなタンニン、たっぷりな酸
カベルネ・フラン1oo%
アルコール12.5%

ワインの名前「Mido」は妹さんのあだ名からとのこと。みどりさんとおっしゃるのかしら？「邦子」さん、「OTOSAN」など、ご家族にちなんだネーミングが多いですね。

2008 Nakai Merlot Russian River Valley
「味わいはメルローだよね」とみんなで言っていたにもかかわらず、フランス以外でメルローを作っているところを思い浮かばなくて、アメリカ、オレゴン州のピノにしたらなんとアメリカのメルローでした。1980年に中井章恵（なかいあきよし）さんがカリフォルニア州ソノマカウンティのロシアン・リヴァー・ヴァレーに開いたナカイ・ヴィンヤードのメルロー。
もっと勉強しましょう。