ポッサム×コート・デュ・ローヌの赤(開花屋)
今回の旅のメインイベント、韓国料理とワインのマリアージュ!
お目当てのお店”開花屋(Gaehwok ケファオク)”のあるアックジョンロデオ通りまではホテルのある江南から少し遠いのでタクシーで行こう、しかも今回女一人旅だからタクシーに乗るなら模範タクシーにしようと心に決めていました。
空港からのリムジンバスでホテルに着いた時、ホテルの前に何台も模範タクシーが停まっていたので、そこで乗ればよいと思い、荷物を解いてホテルから出てきた時にはもういませんでした。時刻はまもなく22時、良い子は寝ている時間ですわ。模範タクシーの運転手さんって生活態度も模範的なのねー。
模範タクシーを探しがてらとりあえず歩きます。いざとなれば、日頃のトレーニングの成果を発揮して走って逃げればよい。気をつけるべきは交通事故くらいかしら。ところが、歩けども歩けども一向に模範タクシーの気配がない。諦めて歩くことにしました。というのは女性の一人歩きをかなり見かけたから。若いお嬢さんからご年配のご婦人まで、日本と変わらず普通に歩いていましたよ。
小一時間も歩いたでしょうか。お目当てのお店を見つけ、中に入ろうとすると自動ドアが開かない。困っていると中にいたおしゃれな感じの女性2人組のお客さんが開けてくれました。
打ちっ放しの天井、壁にはアート作品、モダンな作りのおしゃれな店内には先ほどのお客さんと私のみ。
深夜とはいえ土曜日の夜にこの閑古鳥。24時間営業、年中無休は無理してない?と心配になってしまいました。
メニューとワインリストをもらい(日本語メニューもありました)、予定していたポッサムを確認し、ワインリストに目を通す。数は多くはないけど、フランスをメインに各国のワインがそろっている。一番お安くて4万ウォン。私が韓国人ならポッサム専門店に行って素直に焼酎を飲むなぁ。4万ウォンワインには、ローヌのシラー、コート・デュ・ローヌの赤、ボルドーの赤とあったので、コート・デュ・ローヌをチョイス。
このためにわざわざ九州から飛んできたのですから、完食するまで帰らない覚悟です。
パンチャン(韓国料理店で無料で出てくるおかず)その1
蒸したさつまいも、とうもろこし、にんにく。とうもろこしは白くて味はほとんどなく、もっちりした面白い食感でした。
パンチャンその2
野菜と味噌。唐辛子は半分より上がめちゃくちゃ辛くて残してしまいました。
パンチャンその3
蕪の水キムチ。蕪はフレッシュな感じだけれど、汁はとろみがついて古漬けのような感じ。
ポッサム 1〜2人分( 3万8500ウォン)
ものすごい量に見えますが、ものすごい量でした。
器は作家物とのこと。青磁をこんなボロい感じにしちゃうのが洒落てるというか、恐れ多いというか。
豚バラの脂と臭みが程よく抜けて、非常に美味しい。一緒にいただく生キムチもさすが本場ならではの味。そうそう、こういうのが食べたかったの!これだけでも来たかいがありました。
こうやって、キムチに包んで大根キムチ、アミエビの塩辛をトッピングして食べます。
コート・デュ・ローヌ ルージュ(4万500ウォン)
ポール・ジャブレさんのパラレル45、2010年。楽天で1500円程度のワインです。韓国は輸入のお酒の酒税が高く、7割くらいが税金とのこと。1万ウォンちょっとくらいがお店の利益?
果実味豊かなミディアムボディの赤ワインで状態も良好。このお店にはちゃんとセラーがありました。豚肉にはこれかな、と思って選んでみました。
なんのことやらさっぱりわかりません…。
2時間かけて完食。帰りは素直に一般タクシーに乗りました。ホテルに着いたら夜中の2時。10時間後には帰路につきます。
結論
韓国料理とワインのマリアージュは韓国料理のアイデンティティ、キムチの味の強さによって合わせるワインが変わるということです。
今回の料理のキムチは白キムチと漬け込んでいないいわばキムチの浅漬け。豚肉の味を押さえつけず、ワインに寄り添う存在。
バリバリ漬け込んだキムチなら、ゲヴュルツのような個性の強いワインがよいけれど、今回のような主張の激しくないキムチに対しては果実味豊かでしっかり酸もある冷涼な地域の赤ワイン(ローヌの赤、ニュージーランドのピノ)が合うと思いました。今回の旅では見かけなかったけれど、韓国のワインでも試してみたいですね。
DATA
開花屋
ソウル特別市 江南区(カンナムグ) 新沙洞(シンサドン) 661-18 チョンドン商街 107
TEL:+82-2-549-1459
地下鉄3号線狎鴎亭(アックジョン、Apgujeong)駅2番出口 徒歩15分
地下鉄盆唐(ブンダン)線狎鴎亭ロデオ(アックジョンロデオ、Apgujeongrodeo)駅6番出口 徒歩5分
営業時間:24時間
休日:年中無休
関連記事
-
日本のフレンチ×日本のワイン(恵比寿・Les Mariages de GAKU)
ワイン好きのみなさま、こんにちは!7/27からは無職確定のくせに最...
-
エミリアロマーニャ郷土料理×ワイン(神楽坂・イルボッリート)
ワイン好きのみなさま、こんにちは!イタリアンはフレンチほどよくわか...
-
【御徒町・味坊鉄鍋荘】中国東北コース料理×白酒
ワイン好きのみなさま、こんにちは!仕事始めから一週間、平日5日フル...
-
ゴールドラッシュのリゾット 黒トリュフ風味、もち豚と野菜のグリル×北イタリアの微発泡赤(Gene Dining)
ワイン好きのみなさま、こんにちは! 昨日は天気がよくて、朝から...
-
さくら鱒の生春巻き焼き、真鯛の冷製カッペリーニ×北イタリアの白(Gene Dining)
ワイン好きのみなさま、こんにちは! 日課として自らに「ワインのべ...
新着記事
-
【レシピブログ】明太子風味のスパゲティサラダ
ハウス食品から「辛子明太子ペースト」というチューブ入り調味料が新発...
-
【レシピブログ】ひよこ豆とひき肉のスパイスカレー
スパイスカレー界で有名な印度カリー子さんが監修したという「スパ...
-
【レシピブログ】アフリカンチキンサラダ × 日本のメルロー
ワイン好きの皆さま、こんにちは!高血圧で絶賛減塩食生活まっしぐらの...
-
【レシピブログ】混ぜるだけ!簡単バナナドリンク
ワイン好きの皆さま、こんにちは!現在、膝の手術のため入院中の山田に...
-
【レシピブログ】夏野菜のキーマカレー × 山梨の赤
ワイン好きの皆さま、こんにちは!最近転職して、ちょっと忙しくなった...
コメント/トラックバック
トラックバック用URL:
この投稿のコメント・トラックバックRSS