アプローチで学ぶ!チーズとワインの相性研究 赤ワイン編(チーズプロフェッショナル協会)
チーズプロフェッショナル協会、富永理事のセミナー「アプローチで学ぶ!チーズとワインの相性研究 赤ワイン編」に行ってきました。前回の白ワイン編と同様、チーズ6種に白ワイン3種のそれぞれの特徴を一通り理解した後、総当たりで合わせてマリアージュを探ります。
試食チーズは左奥から時計回りに、クロミエ・レクリュ、タカラのタカラ、オッソー・イラティ・ブルビ・ピレネー、ポン・レベック、エポワス、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ。
試飲ワインは以下の3種。テイスティングは前回同様WSETのメソッドで行いました。
終了時バタバタしてて、ワインの写真を取るのを忘れました。
1.2009 Nuits-Saint-Georges Vieilles Vignes Frederic Magnien
外観
・済んでいる
・中程度の
・ルビー色
香り
・良好な
・中程度(+)
・ラズベリー、いちごなどの赤系果実、シナモン、トースト、バニラ
味覚
・辛口
・高い酸味
・中程度のタンニン
・ミディアムボディ
・香りと同じ赤系果実
・余韻は中程度+~長
2.2009 Crozes-Hermitage Les Jalets Paul Jaboulet Aîné
外観
・済んでいる
・濃い
・紫がかったルビー色
香り
・良好な
・中程度+~強
・ブラックチェリーなどの黒系果実、白黒こしょう、たばこ、ロースト香
味覚
・辛口
・中程度の酸味
・高いのタンニン
・フルボディ
・香りと同じ黒系果実、スパイス、
・余韻は中程度(+)~長
3.2009 Chateau de Camensac
Appearance
・Clear
・Deep
・Purple Ruby
Nose
・Clean
・Medium
・Black fruits like a Blackberry, Mint,
Palate
・辛口
・高い酸味
・中程度のタンニン
・ミディアムボディ
・香りと同じ赤系果実
・余韻は中程度+~長
チーズもワイン同様、外観、香り、味わいを理解した後、それぞれのチーズとワインのマリアージュを試しました。
チーズとワインのマリアージュは以下の通り。
◎ 素晴らしいマリアージュ
○ マリアージュ
△ 可もなく不可もなく
× 合わない
1.Coulommiers lait cru(牛乳製/フランス)
外観
・なめらかなテクスチャー
・チョーク状の芯
・弾力有り
香り
・マッシュルーム
・アンモニア臭
味わい
・なめらかな食感
・塩味・旨味バランス良
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges ○
・Crozes-Hermitage ◎
・Chateau de Camensac ◎
2.タカラのタカラ(牛乳製/日本)
外観
・ビスケット状の乾いた表皮
・濃い黄色の生地
・無数の小さな穴
・やや固めで弾力有り
香り
・ナッティーな香り
味わい
・ミルキー
・甘みと塩味
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges ◎
・Crozes-Hermitage △
・Chateau de Camensac △
富永先生曰く「じつはシャルドネにもよく合い、ヱビスビール、栗の焼酎にも合いそう」とのこと。
3.Ossau-Iraty Brebis Pyrénées(牛乳製/フランス)
外観
・ビスケット状の表皮
・淡い黄色の生地
・弾力が有りしなやか
味わい
・甘みとコク
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges ○
・Crozes-Hermitage △→◎
・Chateau de Camensac ○
途中で評価を変えたのは、今回のCrozes-Hermitage はブラックチェリーの味わいがあり、それが「バスク地方特産のブラックチェリーのジャムを思わせる」との富永先生のコメントから。言われてみると確かにそう感じました。
ボルドーにはこれといったチーズの産地がないので、ボルドーの人に言わせればピレネーもボルドーらしいです。なのでカマンサックも〇。
4.Pont-L’eveque(牛乳製/フランス)
外観
・白いジオトリカムをまとった表皮
・黄色がかったアイボリーの生地
・無数の穴
・弾力有り、むっちり
香り
・ナッティーな香り
・アンモニア臭
味わい
・生地はねっとり、皮はしっかりした食感
・塩味と酸味がやがて旨味に変わる
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges △
・Crozes-Hermitage ○
・Chateau de Camensac △→◎
富永先生の経験上、凝乳酵素で固めたチーズはボルドーワインに合うそうです。
5.Epoisses(牛乳製/フランス)
外観
・湿った、オレンジの表皮
・黄を帯びたアイボリーの生地
・流れている
・弾力有り、むっちり
香り
・アンモニア臭
味わい
・生地はなめらか、皮はアクセント
・塩味と旨味が複雑
・余韻長い
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges ◎
・Crozes-Hermitage ○
・Chateau de Camensac ○
乳酸菌で固めたチーズはピノノワールと合うそうです。
6.Gorgonzola Piccante(牛乳製/フランス)
外観
・ピンク色の表皮
・生地に大理石状、パセリ状に入った青かび
・流れている
・弾力有り、むっちり
味わい
・ねっとりした生地
・塩味はやや強め
・スパイシーな味わい
マリアージュ
・Nuits-Saint-Georges △
・Crozes-Hermitage ○
・Chateau de Camensac △
春のセミナーにおけるマリアージュのセオリーに「Area」が加わり、マリアージュのセオリーは下記のどれかに当てはまる。
1.Simmilar(似たもの同士のマリアージュ)
2.Contrast(対照的な特徴を合わせたマリアージュ)
3.Area(同一地域のマリアージュ)
今回はワインもチーズも美味しくそれだけで満足だったのですが、ワインとチーズのマリアージュが非常にわかりやすいいい教材でした。
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