リーデルグラス・テイスティング・セミナー(リーデル・ジャパン)

6月最後の日曜日の午後、リーデル・ジャパンさんの最新版のグラス・テイスティング・セミナーに行ってまいりました。会場の青山ツインタワーは私が2年前まで毎日通っていたビル。リーデルの青山本店では毎月、月替わりでグラステイスティングができたので、会社帰りに（中抜けして？）よく伺っていました。

ミネラルウォーター＆3種類の赤ワインのテイスティング

今回のセミナーは、赤ワインのグラスに特化したセミナーでヴィノムXLのピノノワール、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンの3種類のグラスを使用しました。

まずは、入り口でいただいたミネラルウォーター、アクアパンナをそれぞれのグラスに注いで飲んだ時に舌にどのように伝わっていくのかを確認します。ピノ・ノワールは舌先にピリッとした感じ、シラーはミネラル、カベルネ・ソーヴィニヨンはまろやかな水の旨みを感じました。

次にピノ・ノワールのワインを3つのグラスに注いで、それぞれどのような香り、味わいになるのかを確認していきます。同じワインを注いだはずが、ピノ・ノワールではいちごやラズベリーのフルーツの香りがするのに、シラーでは紅茶やスパイスの香りが強調され、カベルネ・ソーヴィニヨンでは土の香りやアルコールが強調されるという面白い結果に。偶然かもしれないけれど、それぞれピノ・ノワールの第一アロマ、第二アロマ、第三アロマとうまく分解されていました。

ベーシック編ではジョーカーグラスとの比較だけだったので、リーデルグラスの新しい楽しみ方を教えていただきました。

今回のヴィノムXLのピノ・ノワールはブルゴーニュではなく、オレゴンのピノ・ノワール用に開発されたそうです。確かにアメリカのピノ・ノワールをブルゴーニュグラスでいただいても何か違う印象を受けていたので納得しました。このグラスはガメイやバローロ、バルバレスコなどのネッビオーロなどにも使えるとのこと。

シラーのグラスは、ローヌのシラー（オーストラリアのシラーズは何か違うとのこと）、ムールヴェードル、グルナッシュなどのローヌ品種、テンプラニーリョ、マルベック、カルメネール、タナ、ピノタージュ、ポルトガルのトゥリガ・ナショナルなど。

カベルネ・ソーヴィニヨンのグラスはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなどのボルドー品種にとのこと。

リンツ社のチョコレートを使ったフードマッチング

リンツ社のホワイトチョコレートを一口含み、口の中で溶かした後、ピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンのグラスに入れたピノ・ノワールのワイン（ややこしい）でテイスティング。ホワイトチョコとピノノワールがいちごミルクにようになって意外に合いました。今までシャルドネと合わせていたけれど、ピノ・ノワールもいけますね。

70％カカオダークチョコレートはピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンのグラスに入れたカベルネ・ソーヴィニヨンでテイスティング。王道の組み合わせよね、と思いつつも私はバランスが良かったワインの酸味が出てきたように感じてチョコレートは無くてもいいかなと思いました。

リンツ社とのコラボセミナーは自由が丘や渋谷のリンツショコラカフェでも行ったそうで、今後もやる予定よか。吉祥寺でもやらないかな？

試飲ワイン

2009 Domaine Serene Pinot Noir Yamhill Cuvée
2010 Fess Parker Shiraz
2010 Stag’s Leap Wine Cellars Cabernet Sauvignon Artemis

講師のリーデル・ジャパン代表取締役社長、ヴォルフガング・アンギャルさん。めちゃくちゃカッコイイ！
デジャンタージュの実演もとても優雅に行ってらしたのでスゴイ！と思っていたら元サービスマンで技能五輪国際大会のレストランサービス部門で金メダルを取っていらっしゃるそうです。
英語も聞き取りやすくて、平易な単語を使っていただいたので私にも聞き取れました。怪しい英語でお礼を言ったら、パーフェクトな日本語で返されズッコケました。またお会いしたいわー。