日本ソムリエ協会機関紙Sommelier7月刊「テイスティングの基本」
7月発行の日本ソムリエ協会の機関紙「Sommelier」の人気連載「テイスティングの基本」の読者代表が今回ワインエキスパートで募集していたので応募してみました。読者代表には選ばれなかったものの、石田、中本両理事の計らいでオブザーバーとして同じワインをいただきながら取材を見学することができました。毎回なかなかの実力者が出ているにも関わらず、ボロクソに言われることで有名なこのコーナー、もし自分が選ばれていたら戦々恐々といったところですが、今回は気楽に参加させていただきました。
今回のテーマは「タンニン」。味わいの表現の中でタンニンをどう捉えて表現するかといったことをメインにテイスティングを行っていきました。いつも両理事がおっしゃっている「テイスティングのフォームを確立する」ということを念頭に日々テイスティングに臨んでおりますが、今回の参加での収穫がいろいろありました。
1.「外観」→「香り」→「味わい」と見ていきながら、そのワインのコンセプト(どんなワインか?を一言で)を必ず表現する。
2.テイスティングは頭で。自分の軸を決め、外観、香り、味わい、それぞれのカテゴリの分析、表現の中で矛盾がないように理論的に表現する。
3.「飲んで」→「吐いて」→「置く」。テイスティングにおいて、ワインに接する時間は短く。
4.味わいを表現する順番はワインを口に含んで飲み込むまでの舌で感じる順番の通りに表現する。「アタック、甘み、タンニン」→「酸」→「ボディ・広がり」→「余韻」。酸が際立っていても順番は守る。
5.「ミネラル」「バランスがよい」は取り扱い注意。特筆する理由がなければ多用すべきでない。
6.「タンニン」についても「量」と「タイプ」を表現する。
特に4、よく使っちゃいますねー。
5については、タンニンの量ってなかなか分かりづらいですが、今度やってみます。
読者代表に昨年のワインエキスパートコンクール優勝者の吉川さんがいらしていました。ワインエキスパートの実質トップの方のテイスティングを間近で拝見して感じたのがプロとアマチュアの歴然な違い。目的が違うのでどちらがいい悪いということではないですが、分析して、人に伝える技術についてはやはりプロはさすがです。
テイスティングワイン
2010 Saint-Nicolas de Brourgueil Frederic Mabileau(高瀬物産)
2008 Barolo Fontannafredda(モンテ物産)
2010 Beringer Vineyards Knights Valley Cabernet Sauvignon(サッポロビール)
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