【マリアージュ】2021年クリスマスのコース料理に合うワイン〜おすすめ6本

ワイン好きの皆さま、こんにちは！料理とワインのマリアージュを日々研究中の山田にらです。

今年は公園ワイン会のメンバーとは、月一回のリモートワイン会を楽しんでいましたが、東京都の緊急事態宣言が明け、第六波が来る前にリアルの忘年ワイン会を開くことができました。

「吉祥寺・ボナペティ」のクリスマスのコースメニューに合わせて、参加メンバーが1本づつワインを持ち込みました。

Menu de Noel

【アミューズ】吉田農園三色の冬野菜コンソメジュレと共に
【温前菜】天然帆立貝のフランキャビアを添えて
【冷前菜】フォアグラドカナールと黒トリュフのテリーヌ
【スープ】吉田農園聖護院大根のポタージュ
【メイン】宮崎産黒毛和牛「都萬牛」のロティマディラ風味のソースデュクセル
【デザート】ブッシュドノエル苺のムースグラッセと共に
当日持ち込んだワイン

それぞれの料理とワインのマリアージュを検証してみたいと思います。

1.【アミューズ】吉田農園三色の冬野菜コンソメジュレと共に

百合根（白）、にんじん（赤）、ブロッコリー（緑）のクリスマスカラーの野菜に、宝石のようなコンソメジュレをちりばめたアミューズ。吉田農園さんは三鷹市牟礼にて堆肥や自家製肥料を使った完全無農薬野菜を生産している農家さんです。

N.V. Jean Vesselle Extra Brut
特級村ブジィーを代表するRM（レコルタン・マニピュラン）、ジャン・ヴェッセルのピノ・ノワール80％、シャルドネ20％という黒ぶどう主体のシャンパーニュ。
ラズベリーや赤いりんごの果実のような香り、シャンパーニュの2〜3年間瓶内で熟成した旨味が、丁寧にとったコンソメの風味とよく合いました。

2.【温かい前菜】天然帆立貝のフランキャビアを添えて

こちらも帆立（白）のフラン（洋風茶碗蒸し）に、トマト（赤）、いんげん（緑）のクリスマスカラーの野菜とキャビアのトッピング。

2014 Bourgogne Chardonnay Domaine Marquis d'Angerville
200年以上も続くヴォルネーのドメーヌで、2009年からは完全ビオディナミに移行。
洋梨の果実味と程よい樽の香りが、帆立と卵の風味によく合いました。

もちろん、前述のシャンパーニュとの相性も良かったです。

3.【冷前菜】フォアグラドカナールと黒トリュフのテリーヌ

鴨のフォアグラと黒トリュフが層になったテリーヌに、りんごのサラダ、金柑の甘露煮が添えられています。

2016 ゴッタデロシオ勝沼醸造
勝沼醸造のやや甘口の甲州。
爽やかな酸味とほどよい甘味がフォアグラ、ヴィネガーの効いたりんご、甘酸っぱい金柑の甘露煮に非常によく合いました。

4.【スープ】吉田農園聖護院大根のポタージュ

野菜だけで作った聖護院大根のポタージュスープ。これからのメイン料理に向けて箸休めのようにいただきます。
もちろん、シャンパーニュ、前述の白ワインと合わせてみても。

5.【メイン】宮崎産黒毛和牛「都萬牛」のロティマディラ風味のソースデュクセル

宮崎県のブランド牛「都萬牛」は赤身主体の黒毛和牛、しっとりと仕上げたローストビーフは、マディラ酒が香るソースも美味しいですが、塩こしょうでいただいても。

今回は贅沢にも3種類の赤ワインでいただきました。

2019 Chorey Les Beaune Domaine Pansiot
1981年設立の家族経営のドメーヌ・エリック・パンシオ。2005年より娘のエミール・パンシオが継承、「料理に合わせやすい上品でフルーティーなワイン造りたい」と女性の感性を活かしたワイン造りを実践しています。ボーヌの北、ショレイ・レ・ボーヌ村の村名ワイン。
リュット・レゾネ栽培された平均樹齢40年のピノノワールを天然酵母のみで発酵！新樽率30％で9ヶ月間熟成。フルーティーな苺のような赤ワインです。

1989 Chateau Cabannieux
1989年のボルドー地方は当たり年。
ボルドーブレンドの熟成感のある赤ワインです。

2014 VALBUENA 5ano Vega Sicilia
5年の熟成を経てリリースされる、スペインワインの最高峰「ウニコ」のセカンドワイン的存在の『バルブエナ』。
ブラックチェリーやプラム、ナツメグ、チョコレートの風味、今飲んでも非常に美味しいけど、あと10年寝かせてもきっと美味しいワインです。